「安心・期待・感動を生むことで、つながりを広げたい」。設立50周年の総合物流会社トランスパックで、3代目後継者の貝原義彬さんは、精密機械物流で培った信頼を土台に、会社を「選ばれる会社」へと変える変革に挑んでいる。
精密機械を運ぶ、総合物流+パッケージングの会社
トランスパックは、精密機械の取り扱いを得意とする総合物流会社だ。手で持てる小さなものから、クレーンでつり上げる大型の精密機械まで、日々扱う。梱包・輸送・パッケージ製造の3事業を軸に総合物流を展開している。精密機械は、ただ箱に詰めて運べばいいわけではない。求められるのは技術とノウハウ、そして顧客からの信頼だ。
今年、設立50周年を迎えた。信頼と技術を積み上げてきた結果、大手物流会社や世界的な機械メーカーとも数多く取引する。特徴的なのは、営業専任がほとんどおらず、マネージャーが営業も担ってきたこと。それでも顧客からのご紹介を中心に売上を伸ばしてきたのは、積み上げた信頼の証だ。精密機械の総合物流からパッケージングまで一貫して担える会社は、福岡でも数えるほどしかない。
挫折とご縁が育てた「安心・期待・感動」という価値観
貝原さんは1993年、福岡生まれ。中学・高校は長崎で過ごし、この頃から地域貢献や教育に関心を持った。早稲田大学に進学するも中退し、福岡大学へ編入。卒業後は不動産会社で営業管理を経験し、子会社や新規事業、人事、マーケティングなど、さまざまな立ち上げに関わってきた。
大学中退をはじめ、いくつもの挫折を経験するたび、人とのつながりやご縁に支えられて立ち上がってきた。その実感から生まれたのが「『安心』『期待』『感動』を生むことでつながりを広げ、一人ひとりが自分らしく輝ける場所をつくりたい」という価値観だ。人は安心がなければ前に進めない。だが安心だけでは退屈する。その先の期待、期待を超える感動があってこそ、つながりが広がっていく——。前職の4年目、父が60歳を迎えたとき「自分は人生で何をしたいのか」を問い直し、2024年、後継者としてトランスパックに入る決断をした。
「選ばれる会社・強い会社」へ、しなやかに変わる
昨年入社した貝原さんが掲げるのは、中期経営計画のテーマ「トランスパックを『選ばれる会社』『強い会社』にする」だ。顧客はもちろん、従業員、これから出会う人、地域からも選ばれ、自分たちの意思でしなやかに変わりながら成長し続ける会社でありたい、という思いだ。すでに組織改革が動き出し、働きやすい職場づくりやDX(デジタル技術による業務変革)にも着手している。
個人としてのビジョンは「物流業界で一番、社員がいきいきと働いている会社をつくること」。さらに、人・会社・地域、そこに住む人や子どもたちのための取り組みを広げ、自分らしく輝ける地域づくりを進めたいと語る。物流にとどまらず、まちづくりまで見据えた変革の途中にいる。
貝原さんに伺いました
これまで、大学中退も含めていろいろな挫折を経験してきました。そのたびに、人とのつながりやご縁があったから乗り越えられた。人は安心がないと前に進めないけれど、安心だけでは退屈してしまう。その先に期待があり、期待を超える感動が生まれたとき、つながりが広がっていく。そう信じるようになりました。
精密機械を扱う総合物流会社であることです。小さなものから、クレーンでつり上げる大型機械まで扱い、梱包・輸送・パッケージ製造まで一貫して担える。これは福岡でも数えるほどしかありません。50年かけて積み上げた信頼と技術があるからこそ、営業専任がほとんどいなくても、ご紹介を中心に伸びてこられました。
先日、中期経営計画を発表しました。テーマは「選ばれる会社・強い会社にする」。お客様、従業員、これから出会う方、地域——あらゆる人から選ばれ、自分たちの意思でしなやかに変わり続けられる会社でありたい。組織改革やDXはもう動き出しています。ただ、正直まだ推進力は十分ではありません。
物流業界で一番、社員がいきいきと働いている会社をつくることです。そして物流にとどまらず、いろんな企業や団体と協力して、一人ひとりが自分らしく輝けるまちづくりを進めたい。もともと教育やまちづくりに関心があって、トランスパックだからこそ地域のためにできることがある、と思っています。
新しい仕組みや枠組みをつくって、その結果、誰かに感謝してもらえるイメージが湧いたとき、時間を忘れて没頭します。プライベートでも、行ったことのない街やお店を訪ねたり、新しいことに挑戦したり。新しい何かが生まれ、つながって、前に進むエネルギーになる——その瞬間がとにかく好きなんです。
単に「入社してくれる人」ではなく、これからの未来を一緒につくっていける方ですね。「この会社でやっていきたい」という想いや、地域やお客様と真剣に向き合いたい気持ちを持った方。会社の変革を一緒に推し進め、将来は共に経営を担っていけるような関わり方も含めて、まずはお話しできたら嬉しいです。
貝原さんに、共感を届ける
挫折とご縁を重ねてきた3代目後継者として、「安心・期待・感動でつながりを広げる」を掲げ、物流会社を「選ばれる会社」へ変えようとしている貝原さん。
設立50周年を機に中期経営計画を掲げ、組織改革をまさに走らせている、その最初期のフェーズです。
少しでも心が動いた方、ぜひコメントをお待ちしています!
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