「自分と関わってよかったと思う人を、ひとりでも増やしたい」。ブロックチェーンのエンジニアやミャンマーでの教育事業を経て、2024年に家業の柳川合同へ参画した荒巻陽佑さん。「社会のインフラとなる企業」を目指し、物流の筋肉質化と地域資源の再生に挑んでいる。
テクノロジーで社会課題を解き、そして家業へ
荒巻さんは大学卒業後、ブロックチェーン関連のエンジニアとしてキャリアをスタートした。スタートアップのCTOやベンチャーキャピタルの技術アドバイザーを経験し、ミャンマーでは寄付と教育に関する事業に携わる。これらの経験を通して、テクノロジーで社会課題を解決する意義を実感した。そして2024年1月、家業の柳川合同に参画。これまでの経験を活かしながら、新たな事業展開や組織改革などさまざまなチャレンジに取り組んでいる。
荒巻さん自身のビジョンは「自分と関わってよかったと思う人をひとりでも増やすこと」。会社としては「社会のインフラとなる企業になる」ことを目指す。事業を通じて社会に貢献することで、関わる人々の幸せも実現できる——この2つはつながっている、と語る。
物流の筋肉質化。レガシー産業をITで変える
物流は「物を届ける」仕事だが、その裏側にはたくさんの工夫と仕組みがある。例えば、久留米から関東までタイヤを運ぶ際には、自社や提携先のトラックを使って効率的な輸送プランを組む。全国から案件が寄せられるため、ルートやスケジュールの最適化が非常に重要だ。物流はあらゆる産業と関わり、社会全体の基盤を支える。だからこそ幅広い業界を支援し、新たな価値を生めることにやりがいを感じている。
一方で課題もある。物流業界特有の「2024年問題」や、一緒に頑張る仲間がまだ少ないこと。これを乗り越えるために掲げているのが「物流の筋肉質化」だ。運送業はいまだにFAXを使うなどアナログな部分が多く、効率化が進みにくいレガシー産業。だからこそITによる変革が必要だと考え、ノーコードツールで業務を効率化し、社内作業を標準化している。今後は同業他社にも使ってもらえるサービスをつくる構想もあり、取引先からDXの相談を受けることも増えた。自社だけでなく、取引先や関連産業全体の課題解決にも貢献していきたいという。トラック運転手が運転業務に専念できる「専業化」を進めることで効率化・利益率改善・給与上昇・採用競争力の強化につなげる狙いもあり、平均年収を将来的に引き上げることを見据えている。
遊休資産を再生し、地域経済を活性化する
荒巻さんは、地域の遊休資産は使い方次第で新しい価値を生み出せると考える。近隣の廃校を買い取り活用する計画を進めており、法的手続きや改修費用など課題は山積みだが、地域とともに未来を創る第一歩として強い思い入れがある。倒産した工場を倉庫として再生し運送事業に活用するなど、有形資産の再生にも取り組む。直近では後継者不在の運送会社の事業を譲り受けることも決定し、社員との面談を重ねて新体制での事業開始に動き出している。車両後部に家畜を積載できる希少な加工技術を持つ佐賀の会社を買収するなど、「地域に残すべき希少な事業を守る」M&A戦略も進めている。
柳川合同は、まさに「次の会社の形」を創るフェーズにある。年齢や経験に関わらず大きな裁量を持って働ける環境があり、DX推進や新規事業を通じて社会のインフラを支える大きなやりがいを感じられる。これからは「実業×テクノロジー」がますます重要になる時代。地方でこそ個人が唯一無二のポジションを築き、大きなインパクトを残せる可能性がある、と荒巻さんは語る。
荒巻さんに伺いました
仕事は人生の一部に過ぎないと考えています。だからこそ、仕事を「自己実現」の一つの手段として捉えていますし、何事も「楽しむ」ことが大切だと思っています。物事の正しい方向性を見極める「考え方」、その方向に向かって行動するための「やる気」、そしてそれを続けるための「継続力」が重要だと感じています。
仕事では、新たな仕組みを設計したり、システムの要件を考えたりするときですね。新しいものを作るための道筋をあれこれ考えていると、時間を忘れてしまいます。プライベートでは新しい場所に行くのが好きで、見たことのない景色や新しい出会いに心が躍ります。どちらも「新しいもの」に触れることが共通していて、未知の世界を探求することが自分にとっての楽しみなんです。
幼少期からスポーツに打ち込んで、チームを率いる役回りが多かったです。高校時代はイップスという壁に直面しましたが、それを乗り越えて、大学ではアメリカ留学や学生団体の運営に挑戦しました。経済学を専攻しながら、モノづくりへの情熱からエンジニアへ転身した、少し変わった経歴です。
営業戦略を策定・実行して成長を牽引する営業本部長、日常業務を統括して経営戦略を具体化するCOO、人事戦略で組織力の向上に貢献するCHRO——こうした役割を将来的に担っていただける方を歓迎します。あくまで将来への期待なので、現時点でのスキルは問いません。
多くの方々が紡いできた歴史の上に、今の社会があります。私もその一端を担い、次世代が安全で安心して暮らせる社会の実現に、少しでも貢献したいと考えています。
荒巻さんに、共鳴を届ける
ブロックチェーンのエンジニアや海外での教育事業を経て家業へ。「実業×テクノロジー」で物流を筋肉質にし、遊休資産や後継者不在企業を再生して「次の会社の形」を創ろうとしている荒巻さん。
「社会のインフラとなる企業」を目指し、年齢や経験を問わず大きな裁量で挑戦できる環境を育てているフェーズです。
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